カジノオークションサイトSwoopoはインチキか?

先日TechCrunchにこんな記事がありました。

Swoopoをご存じない方のために説明しておこう。
このサイトでは、まず入札をするために75セントの入札権を購入する必要がある。
入札権を購入した後、ビデオゲームからハイエンドテレビにいたるさまざまな商品に対して入札を行うことができる。
入札をすると、その商品の価格が15セント上がって、オークション継続時間が20秒間延長される。
商品はたいてい市場価格より低価格で落札される。
しかし入札者側にもリスクがある。
すなわちある商品に入札を行うと、オークション終了後にも入札権購入に支払った75セントは戻ってこないのだ。
商品が市場価格を下回ることになっても、Swoopoには入札権収入が入ってくる仕組みだ

この仕組みがいかに秀逸(efficient)でエグイ(addictive)か、
以下のページで解説されてます。

Swoopoで、MacBook Proが$35.86で落札されたことについて考えよう。
Swoopは小売価格は$1,799もする、とか喧伝している。
実際は$1,348で買えるんだけど、まぁつべこべ言わない。
とにかく、これはすごくお買い得だ。
でも、入札料金についてみてみよう。
入札される毎にMacBookの入札価格は1セントだけ上がり、同時にSwoopoは60セントを得る。
1セントで出品されたMacBookが$35.86まで上がるということは、
3,585回の入札が行われて、その度にSwoopoが入札料金を頂く。
つまり、このMacBookが売れる前にSwoopoは$2,151も稼いだってわけだ!
これは議論しなてはいけない。

大事なことだが、君が60セントの入札料金で得られるのはSwoopoくじだ。
それはバカみたいに安い価格で、ハイエンドの商品を買えるチャンスといってもいい。
それぞれの入札につき、オークションは次の入札者を待つ間、数秒間延長される。
これは本当に長い時間を要する。
MacBookの勝者は750回の入札を行い、入札料金だけで$469.80支払った。

上のTechCrunchの記事とは、料金システムが違う模様です。
テストだからでしょう。

それにしても、こんな儲かりそうなWebビジネスは聞いたことがないですね。

勝者は良い取引ができて、終わることが出来る。
その一方で、数人は狙っている品を買えるぐらいの落札料金を吐き出して、終える。
敗者は降参する前に数百ドル払って、何も得られないのだ。
Swoopoの中毒性というのが何かというと、
入札料金を「その商品を買うために費やしたお金」とみなす人間の習性だ。

これは幻想だ。
君が既に200回も入札をしているとしよう。だとしても
「201回目の入札が、オークションの始まりと比べてチャンスが高い」
なんてことはない。
新しい入札者は60セントさえ払えば、どのタイミングからでも参加できる。
例えその時点で君が100回以上チャレンジしていてもね。
君がつっこんだ額は、目的にちっとも貢献しないんだ。

(中略)

Swoopoの背後にあるアイディアのいくつかは、
既にゲーム理論者によって、解明されているものである。
Dollar Auctionをご覧あれ。)
それ以外のアイディア、「落札希望者が既に支払ったコストとさよならできない」というのは、
economists such as Daniel Kahneman and Amos Tverskyによって解明されており、
落札希望者をゲームにより深く沈めることが分かっている。
恥ずべきいんちきベンチャーキャピタルから最近支援を受けたSwoopoは、
「人々を効率的にハメている」という見方を誤魔化している。
これはゲーム理論と行動経済学の悪の申し子である。

では、本題。
Swoopoはインチキか?

このサイトをどうみるかだと思います。
単純に経済合理性だけで考えれば、取引にかかる時間といい、戻ってこない入札料金といい最悪です。

ただカジノと認識した場合、ここまでユーザーを熱狂させ楽しませる仕組みは秀逸です。
カジノオークションと言われている以上、経済合理性のみで測ることはどうなのかと思いますし。

心理学のテクニックを使うことが、問題と言われるかも知れません。
しかしそうなると、「いらっしゃいませ」と笑顔で挨拶をすることも、
「親和動機を利用している!」と批判されるかも知れません。
汚いやり方でなければ、親和動機だろうが射倖心だろうが、
刺激し満足させるのは、良いサービスのはずです。
なので、インチキだとは思いません。

Swoopoが唯一問題なのは「課金システムが場に有利過ぎる」ということです。
これでは参加するユーザーにとっても、みている周りにとっても心地悪い感じがします。
生態系がうまくまわるシステムにすれば、差別化できたオークションとして続くのではないでしょうか。

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